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2005年2月12日(土)
10.病気自慢

 今年の花粉は例年の30倍だそうだ。ああオソロシイ。
 そう言いながらも、私は幸運なことにまだ花粉症には罹っていないんだよ。今年はどうだかわからないけど。

 私の周囲には当然ながら、花粉症に苦しむ人たちがわんさかいる。春先から、ひどい人になると年明けくらいからすでに目を真っ赤にして、鼻をズルズルすすっている。ほんとにつらそうだ。
 もし私が花粉症になってしまった場合は、もう春先は絶対に日本にはいないな。トルコか、もしくは東南アジア方面で花粉がなくなるまで過ごそうと思っている。

 しかし、私は単に「まだ花粉症じゃない」だけで、いろんな病気やトラブルを抱えている。
 花粉が飛び出す春先よりもっと前。冬の到来とともに私を脅かすのは、寒冷じんましんと静電気体質。

 寒冷じんましんはその名のとおり、寒くなり空気が乾燥してくると、体中にじんましんのようなものができるというもの。これがまた痒くてたまらない。風呂から上がった瞬間に保湿用のクリームをベタベタに塗るんだけど、寝ているうちに痒くなり、無意識に掻きむしってしまう。
 ひどいときには、掻きむしったあとがみみず腫れ状態になり、みっともないっちらありゃしない。人前で服を脱ぐことさえ恥ずかしくてできなくなってしまう。まぁ人前で服を脱ぐチャンスなんて滅多にないが。
 この寒冷じんましんがいちばんひどくなる時期が、だいたい2月から4月上旬頃。そして、ゆっくりと治っていき、次の冬にまた復活する。
 そして難儀なことに、去年効いた薬やクリームが、今年は全然効かなくなる。免疫ができるからなのだろうか。
 今年は病院がくれた超保湿成分が入ったクリームを塗っているお陰で、みっともないことにはなっていないが、来年は果たしてどうなのか…。

 さらに、冬名物の静電気。ああ、あの「パチパチ」ね、と大したことじゃないように思うかもしれないけど、静電気体質の人間にとっては結構厄介なものなのだ。
 とにかく何を触っても「パチッ」と来る。車や電気製品やドアノブは当たり前のこと、今日もユニクロに行ったとき、アクリルのセーターやフリースを触っていて、何度も「パチッ」とやった。
 そして、これが結構痛いのである。

 また困ったことには、猫も静電気体質である。おいでおいでと呼んで、頭を撫でようとすると「パチッ」。私も驚くが、猫はもっとびっくり。しばらく私のところには寄ってこない。
 静電気体質の人間同士が指や唇など触れ合わそうものなら、もう大変である。「パチッ」とやった瞬間に、あまりの痛さに相手を憎みそうになる。
 冬はなるべく危険そうな物には触らない。触るときには、服の袖で手を包み込んで触るようにしている。
 ああそれに、私は肋間神経痛という持病もあって、これも冬場は結構キツい。寒い日ややたら疲れたときなど脇腹がキリキリ痛んで、息をすることさえしんどいのだ。

 で、冬から春にかけてのこのトラブルが終わってやれやれかと言うと、そうでもないのである。
 5月くらい、いわゆる木の芽時から精神的に不安定になっていく。得体の知れないモヤモヤを胸の中に抱えている、といった感じだ。ただし、めちゃくちゃ忙しければわりと気が紛れたりするので、この時期は意識的にいろんな用事やイベントを入れることにはしている。

 そのほか、アレルギーもまだ完治していないし、去年から眼科通いも始まった。どうも緑内障の疑いがあるとのことなのだ。
 また、ビタミンB1をうまく吸収できない体質らしく、心臓脚気と命名された、ちょっと恥ずかしい病気も持っている。
 おまけに、寝るときに歯を食いしばっている癖があるみたいで、すぐに首筋のリンパ腺が腫れてしまう。この癖を治さないと、顎関節症になってしまうよと、先日も医者に脅かされてしまった。
 さらに、腰痛に極度の冷え性、アレルギー性鼻炎に偏頭痛。母親の家系全部がメニエールだから、当然私にもその兆候が出ていて、軽いめまいはしょっちゅう起こっている。三半規管が弱いものだから、高い建物に上ると自分が揺れているように感じる。
 ほんと私ってば、セコい病気のデパート状態なのである。
 そこに来て、更年期障害である。

 でも、それ以上に深刻なのが肩こり。肩こりと言うよりは、背中全体がばきばきにコッている、といった方がいいのかもしれない。
「なぜ、こんなにも固いの?」
 定期的にマッサージには行っているのだが、昨日もそう言われてしまった。とにかく揉みほぐすだけで2時間くらいかかってしまう。
 ちょっと肩こりがひどくなると、もうマッサージや整体くらいでは全然効かなくて、鍼をするしかない。
 長年の座り仕事と姿勢の悪さで肩こりがひどくなってしまったわけだが、もし肩こりのない人生に戻れるのなら、いくら金を払っても惜しくないと思える。それくらいつらいのである。

「花粉症じゃない眠子さんが羨ましい」
 花粉症で苦しむ人にとってはそうだろうが、私には肩こりのない人がほんとに羨ましい。
 って言うか、やっぱり健康が大事だと、しみじみ思う今日この頃である。




 
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