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2005年1月29日(土)
8.そんなにセレブが好きか?

 飽きっぽい日本人だもの。あんだけぎゃあぎゃあ騒いでいたかと思うと、あっと言う間に忘れてしまっている。
 きっと来年の今頃には、
「韓流? は、それ何だっけ?」
 みたいになっちゃってるのかもしれない。中越地震もスマトラ沖地震も、奈良女児殺害事件だって、今やたまにニュースで見掛けるくらいだし。
 なのに、杉田かおるの「セレブ婚」だけは相変わらず引きずってるよなぁ。みんなよっぽどショックだったのだろうか。

 傷だらけの過去を持つ40歳の女で、おまけに酒乱に借金まである杉田かおるという女性。
 結婚したくてもできない、彼氏が欲しくてもできない、そんな「負け犬」たちの最後の砦が、
「でも、杉田かおるに比べれば、私はマシだわ」
 だったのだと思う。その万里の長城クラスの砦だった杉田かおるが、いきなり日産自動車の創業者の孫で投資会社社長のセレブ男と結婚したんだもの。
「この裏切り者っ!」
 そう叫んでいる独身女はきっと多いはずだ。いや。もしかしてそれよりも、
「私も、こんな私でいいよって言ってくれる超セレブと結婚できるかもしれない!」
 そんな新たな夢を抱かせてしまったのかもしれないなぁ。

 でも、腐っても女優だ。そこいらのOLとはやっぱり違うと思うのは、私だけなんだろうか。妻が女優って、やっぱり男にとってはステイタスの一つだと思うんだけど。

 それにしても、世の女は相変わらずセレブが好きだなぁ。そんなにセレブと結婚したいかって、テレビを観ながら思っちゃったぜ。
 だいたいセレブって何なんだ?
 家柄が良くて、資産もそれなりにあって、さらには、何代か続く会社を経営していて、政治家やら法曹界やらと太いパイプがあって、社交界にも出入りしていて…というようなのが、本来のセレブではないんだろうか。
 しかし、セレブという言葉を聞くと、どうもデビ夫人と叶姉妹が浮かんできてしまう。
 って言うか、テレビに出て、自らが「セレブです」と胸を張っちゃうような人たちって、ほとんど本物のセレブではないような気がするんだけど。セレブ・イコール叶姉妹にデビ夫人じゃ、あまりにもセコすぎるだろう。

 また、ただの金持ちがセレブだって名乗っている場合も多い。
「おまえは一代でのし上がった、単なる成金だろー」
 テレビを観ながら、思わず言っちゃったこともあるぜ。六本木ヒルズに住んでいることや高級外車を何台も持っていることが、決してセレブの証しではないと思うんだが。

 ま、そういう成金をなぜセレブやエグゼクティブと呼ぶかと言うと、
「セレブな人と結婚したいー!」
「やっぱり男は、エグゼクティブな人がいいわよね!」
 という言い方をすれば、どこか「私は上昇志向の強い女」「私はハイクラスなものがふさわしい人」というアピールも出来ようが、
「金持ちの男じゃなきゃイヤ!」
 というのは、あまりにもあからさますぎる。ああ、この女は金が目当てなんだなと思われてしまう。そういう危惧があるからじゃないだろうか。だから、遠回しにセレブなどという言い方をする。
 ちょっと浅ましい感じもしてしまうが、まぁ女がセレブ(金持ち)を好きっていうのは、男が若いねえちゃんが好きというのと同じだからな。
 そして、金持ちの男ほど、若くてモデルばりに綺麗なねえちゃんが好きというのが、ほぼ世間の常識になっている。だってさー、女にモテたくて頑張ったんだろう? どうせモテるなら、不細工なおばはんよりは若いねえちゃんの方がいいに決まってるさ。

 そういう常識がまかり通っていたにかかわらず、例の御曹司が選んだのが杉田かおるだった。
 そりゃあまぁ、若くない綺麗じゃない胸を張れるような過去を持っていない女にとっては、自分の未来に一抹の光が射した気分になっても当然かと思う。もしくは、心の支えを失ってしまうか。

 今回の件を見ていると、やっぱり女は相変わらず女なんだなぁって思っちゃったよ。
 自立を目指すとか自分らしさを探してとか、いっぱし一人で立っている人間を気取っていても、結局のところ、男の甲斐性にのっかって生きていたいんだろうなって。ワンランク上の男と一緒にいることで、自分もランクが上がったような気持ちになっちゃうってのもあるね。
 田嶋陽子センセイがどれだけ頑張っても、本当の意味でのフェミニズムってのは、日本ではきっと支持されてはいかないと思う。

 私なんか逆に、心にオヤジを飼っているような女だから、セレブに見初められて優雅な人生をおくるより、若くて可愛い男をいてこまして、自分の好みに育てる方がずっといいなって思っちゃうよ。だから、そのために自分が金持ちになりたい。金持ちの男とくっつくんじゃなくてね。
 でも、それもフェミニズムとはかけ離れたものなんだよなぁ。
 とりあえず。石田純一よ、頑張れってことで。(なんなんだよ、このオチは)




 
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