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自分以外の人間がすべてバカに見えるようになったら危険信号だと、友人に教えられた。
何が危険信号なのかと言うと、自分で自分を冷静に見られなくなって、ますますイヤな年寄りになってる証拠であるらしい。
よけいなお世話だ。
私なんていつだって、「こいつはほんとにバカか!」と他人を罵りながら生きている。
また、そいつらに腹を立て、時にはキレそうになっている。よく衝動的に殺人を犯さずに今まで来たもんだと、むしろ自分で自分を褒めてやりたい。
私は音楽を仕事にしているせいもあって、外に出たときくらいは音楽を聴きたくない。特にウォークマンで曲を聴きながら詞を書いているため、ウォークマンで個人的に音楽を楽しむことはまずできない。
CDもMDもカセットテープも、すべてウォークマン形式のを持っているけど、外出時にそれを持って出掛けたこともない。
しかし、世間ではウォークマンというのは、主に家以外の場所で使うためにある。当たり前か。
喫茶店でシャカシャカ、電車の中でシャカシャカ。音漏れの迷惑なんてまったく気にせず、みんな楽しそうに音楽を聴いている。
しかし時々、自転車に乗りながらウォークマンを聴いているヤツを見掛ける。あれはめちゃくちゃ危なくないか?
おまけに、そんなヤツに限ってマウンテンバイクに乗り、ピタピタの短いパンツを履いて、心はすっかりスポーツ野郎である。また、そんなヤツは絶対と言うほど自分の自転車漕ぎ力に自信を持っているので、車道に飛び出して、自動車と同じ気分で走りやがる。
だけど、どんなに頑張っても自転車は所詮自転車なのだよ。車を運転している側から見れば、危ないことこの上ない。
なので、クラクションを鳴らすのだが、ウォークマンをしているため、その音に気付かない。気付かずに堂々と車道の真ん中を走る。さらには、車と車の間をすり抜けて走ろうともする。
何度そのケツに車をぶつけてやろうと思ったことか。
特に外人(白人系で金髪)のネエちゃんにこれが多い。そんなに自転車を漕ぎたいのなら、自分の国でやってろ。
次にムカつくのは、傘の持ち方である。なぜ世の中にはちゃんと傘を持てないヤツが多いんだ?
雨が降っていて、傘を差しているときはまだいい。雨がやんだとき、または駅の構内などで、傘を振りまわすように持っているヤツを見ると、無性に腹が立ってくる。
傘の先端は凶器にさえなりえるのだ。畳んだ傘は自分の手元に来るようにして、決してよその人に当たるように持ってはいけませんと、頼むから学校で教えてくれよ。
でも、ろくでもない傘の持ち方をしているのは、なぜか若いヤツより中年の男女が多いんだよなぁ。
このあいだなど、傘を肩に掲げているおばさんを見ちゃったよ。その先に風呂敷包みをかけていればまだ笑えたのだが。人混みでそういう持ち方をして平気でいられるその神経って、いったいどこから生まれるんだろう。
そして、やっぱり携帯電話だ。
「周囲の人のご迷惑になりますから、車内では携帯をお切りください」
そんなこといちいち車内放送で言ってるのって、おそらく日本くらいじゃないか。この国の人間はみんな幼稚園児か。
しかし、車内放送が流れているにも関わらず、平然とケータイで喋っているってのも何なんだ? 日本語が通じていないのか。
マナーとかルールとか言う以前に、おまえの話はみんなに筒抜けで恥ずかしくないのかって思っちゃうよ。それに、今しなきゃいけない話なんて、そうあるとも思えない。
あるとき、バスに乗っていると、一人の若者がケータイで話しながら乗り込んでこようとした。
「お客さん、迷惑になりますから携帯電話はやめてください」
料金を払うところで、バスの運転手が注意したのだが、そいつはまったく無視。
「お客さん、携帯電話を切ってください!」
さらにきつく注意しているにも関わらず、彼は平然と話し続けている。ほかの乗客が彼をじーっと見つめる中、
「今さぁ、運転手にバスの中ではケータイ切れって言われちゃったよ」
そんな内容のことを喋っている。
「なんでって…? さぁたぶん他の客の迷惑になるからじゃねえか」
おい! わかっているんじゃないか。
あのとき、それを聞いていた数人の乗客の表情の中に、うっすらと殺意を感じたのは私だけだろうか。
こういうバカたちを国家も野放しにせず、徴兵させるとか、アフガニスタンやソマリアに井戸を堀に行かせるとか、せめて税金を多く取るとか、何か対処があってもいいじゃないかと思ってしまう。
年をとったら人を許すことも覚えた方がいい、とも友人は言ったけど、バカを許せるほど広い心じゃなくて結構。
バカに媚びるより、イヤな年寄りになる方がいいしな。
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