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2004年8月22日(日)
『ミリタリー・リリシストへの道』 2
■シャンルウルファ〜マルディン
 
あっ、竜巻。
でも、ここではこんなのは前々珍しくないみたいだ。



■マルディン
 
マルディンの旧市街地。
建物が建ち並ぶ中を入っていくと、まるで迷路のようになっていて、なかなか面白かっ た。
日本人が珍しいらしく、子どもから大人からみんなにじろじろ見られ、声をかけられ る。
その中で一軒の家に上がり込み(『トルコ、女の一生』の中にもある、アラブ人姉妹 の家)、家の中を見せてもらい、「270年間枯れたことがない」という山の水を飲 ませてもらう。
しかし、その水を飲んだために、その日の夜から生まれて初めてのものすごい下痢に なり、病院に運び込まれる羽目に。
口に入れたとき「ずいぶん硫黄臭いな」と思い、ちょっとヤバいかなぁと危惧を抱い たのだが、家族全員がじーっと見つめているため、吐き出すことも出来ずにそのまま コップ一杯一気に飲み干した。
 
夜中にマルディンの病院に運び込まれる。
この時点ですでに5分おきの激しい腹痛と共に、水下痢が止まらず。脱水状態のため に一人で歩くことさえ困難になっていた。

この病院でとりあえず下痢止めの注射と点滴をしてもらう。
写真は、私が点滴を受けている救急室の向かいのベッドにいた、車にひき逃げされた 少女。
私の隣のベッドには、オートバイの自爆事故で頭をかち割った青年が運び込まれてい た。
さらに、この病院はハエがぶんぶん飛び交い、ネズミがチューチュー床を走り回って いた。
しかし、マルディンの街ではおそらく滅多にない「日本人の救急患者」のため、ほか の重病人そっちのけで看護士に親切にしてもらい、さらに、治療代金を払おうとした ら、「いらない」と言われた。

明け方、病院にどやどやと軍の人間が入ってきた。
何か事件がと思い、点滴を受けながら眺めていると、どうやら刑務所に収監されてい た人間が、自分の指を刃物で切り落としたらしく、それで軍の人間がたくさん来てい たようだ。
ジャンダルマの幹部に「お大事に」と声をかけられる。
 
写真は、翌日病院の前にいた兵士に「旅の思い出に」と言って撮らせてもらったもの。
この兵士は、写真を撮らせると逮捕されるとか考える前に、病気でへろへろになって いたために、何の考えなしに撮影をOKしてしまったみたいだ。
しかし、及川自身も注射と点滴を受けたものの、一向に下痢は止まらず。



 
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