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2004年4月18日(日)
3.セブンイレブンは中国人を変えられるか

 セブンイレブン・ジャパンの第1号店が中国・上海に出来たそうだ。
 このあいだ知人が言っていた、
「いやぁ、うちのガキは18才になったんだけど、今のヤツからケータイとコンビニを奪っちゃうと、きっと死んじゃうよな」
 そんな話をふと思い出し、中国はマグトナルドも増え続けてるし、携帯電話の普及率もすさまじい勢いだし、これでコンビニが至る所に出来ちゃったら、中国四千年の価値観もあっさり換わるだろうなと思った。きっと携帯電話とコンビニなしでは生きていけない若者が増えるに違いない。
 私自身はコンビニにあまり行かない。
 べつにコンビニが嫌いというわけでなく、以前住んでいた所ではよく利用したのだが、今私が住んでいる近くにはスーパーマーケットがいっぱいあり、しかもほとんど深夜まで営業してるのだ。
 スーパーの方が品揃えも豊富だし、やっぱりコンビニよりは安いし、だから雑誌を買うかタバコを買うか、くらいしかコンビニに行くことはない。
 しかし、ここ何年か「あれっ? コンビニって何か変わったよな」ってぼんやりと思っていたことが、今日TBSのブロードキャストを観ていて「ああそうか!」と納得した。
 昔に比べて接客態度がはるかに良くなったのだ。
 ユニクロとスターバックスが出来たとき、最初店に行って感じたのは、店員の接客態度がいい、ということだった。
 小売店のつきまとうようなうっとうしさもなく、かと言って無愛想ではない。店員は客とすれ違うたびに、適度な音量で「いらっしゃいませ」と挨拶をし、さらには「ありがとうございました」も丁寧だ。おお、ここは居心地がいいぜと思っていたら、たちまち店舗数を拡大していった。
 そのユニクロとスターバックス並みに、最近コンビニの店員は愛想がいいし、接客態度が丁寧なのだ。
 茶髪にピアスをしまくった、暗ぁ い表情の店員にぼそぼそと「お弁当の方あっためますかぁ」「ありあとござぁました」と言われる、というのが夜中のコンビニの定番だったのだが、最近そういう店員を見ることの方が少なくなった。
 ブロードキャストによると、セブンイレブンは接客態度もきちんとマニュアル化していて、店員がそれをちゃんと守れているかということをマネージャークラスの人間が常にチェックしている、とのことだった。
 客が店に入ってくると「いらっしゃいませ」と元気な返事。年寄りや小さな子供は特に気を遣い、何か必要があればすぐに駆けつける。お釣りを渡すときは、両手で客の手を包み込むように丁寧に渡す……
 なにっ! 客の手を包み込むように? 丁寧に渡す?
 そう言えば、セブンイレブンに限らず、最近ファミレスでもファストフード店でもそういう釣り銭の渡し方をされることが多くなった。このマニュアルはセブンイレブンが始めたことなのだろうか?
 そして、セブンイレブン・ジャパンが中国に進出というくらいだから、もちろんこの理念は中国にも適用されるのだろう。
 私は台湾に3回、香港に6回、上海と北京には各1回ずつ旅行したことがある。
 観光客になれている台湾と香港ではさほど感じなかったが、上海と北京では土産物屋やデパートで何度もムカついた。
「中国人、態度悪すぎ!」
 そう思ういちばんの原因は、とにかく釣り銭の渡し方。こっちがいくら丁寧に金を渡しても、ヤツらは釣り銭を投げて寄こすのだ。 
 日本人に対してだけそういう態度を取っているのかと思いきや、私の隣で何か話しかけていたアメリカ人のおじさんは、中国人に思いっきり「チッ!」と舌打ちされていた。
 セブンイレブンはこの先どんどん店舗を増やす計画をしているそうだ。何と言っても、中国は世界の5分の1の人口を抱える、急成長している国だもの。商魂たくましくなるのも当然だろう。コンビニやファストフード店以外にも、これからいろんなものが出来ていくと思う。
 牧歌的な中国らしさがなくなっていくようで寂しい、という声もあるだろうが、自分たちの国が便利になって嬉しいのに、よその国はそうならないでと願うのはちょっと変。商売が出来るならばんばんするべきだ。
 セブンイレブン・ジャパンよ、ぜひ中国で頑張ってほしい。
 中国人が両手で客の手を包み込むように丁寧に釣り銭を渡す姿……ああ、想像するだけで嬉しさがこみあげてくる。もしそんなことを本当にされて、感動で思わず泣きだしてしまったらどうしよう、と心配する今日この頃である。
 って、大袈裟すぎ。




 
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