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最近では、ほとんど本はネットで買う。アマゾンかビーケーワンかのどちらか。支払いはクレジットカードである。
「ネットで買い物をするときは、カードを使わない方がいいよ」
そう忠告してくれる友人も多い。各社セキュリティー面で気を遣っているとは言え、まだ完璧ではないからだ。
私は「自分だけは騙されない」と思っているバカなので、そんなありがたい忠告も無視して、相変わらずカードで買っている。アメリカン・エキスプレスのポイントを貯めてるし。
セコいお得さとセキュリティー。秤にかけてどちらを選ぶかと問われれば、迷わずお得さを選んでしまう私。そのうち振り込め詐欺に騙されるかもしれない。
本屋で買うことは稀になったが、それでも本屋には行く。たとえば、待ち合わせの時間に少し早く着いてしまったとき。コーヒーを飲むほどの時間はないという場合など、本屋に入って本を眺めていることが多い。
間違って洋服屋に入ってしまおうものなら、きっと手ぶらで出て来ることなどできないと、自分でもわかっているからさ。たとえ衝動的に買ってしまっても、本ならばそんなに金額も張らない。
新刊が平積みされている店内。そのお店のイチオシ的な本、もしくは売れ筋本は、たいていレジの近くか目立つところに置いてある。
へぇ〜、こういう本が売れるんだ、などと思いつつ店内を巡る。私が出した本も1週間でいい、そういう「陽の当たる場所」に置いてほしかった。いまさらながら、出版社を恨んでしまう及川である。
って、その前に売れるようなものを書けなかった私が悪いんだけどさ。
私の趣味は「マニアック」に近いので、平積みされた本の中にはほとんど気持ちをそそられるものはなく、それでもちょっと気がかりなものがあったりすると、それを覚えておいて、家に帰ってからネットで調べる。面白そうだったら買う。
本は重いのだ。だから、できれば持ち帰りたくない。
目的地(飲み屋)に行く途中で買った写真集5册、単行本4册を紙袋に入れて、そのあと3軒ハシゴして、最後の店を出たら雨が降っていて…という経験を思い出す。
ネットで本が買えるようになった、いまはいい時代だなぁ。
2007年7月に読んだ本。
1.反省 私たちはなぜ失敗したのか?/鈴木宗男・佐藤優
2.雑学のすすめ/清水義範・西原理恵子
3.兵士に告ぐ/杉山隆男
4.冥途のお客〜夢か現か、現か夢か/佐藤愛子
5.名前のない花/藤原新也
6.香水の教科書〜愛されるための109のテキスト/榎本雄作
7.美味しんぼ 99/雁屋哲、花咲アキラ
8.生物と無生物のあいだ/福岡伸一
9.夕凪の街 桜の国/こうの史代
10.検証!日本人の食卓〜私たちは何を食べているのか/産經新聞社会部
11.日本人が勇気と自信を持つ本〜朝日新聞の報道を正せば明るくなる/高山正之
12.淳之介流〜やわらかい約束/村松友視
13.暗殺国家ロシア〜リトヴィ年と暗殺とプーチンの野望/寺谷ひろみ
7月中旬から海外に行っていたため、あまり本を読めなかった。やっぱり夏は読書よりもバカンスでしょ。…と言いつつ、海外でもほとんど仕事をしていた及川。貧乏性、なのである。
さて、もう待ちに待った、私の大好きな「兵士」シリーズの第4弾『兵士に告ぐ』が出た。
内容を簡単に言うと、自衛隊密着記。今回は、南西諸島防衛のために2002年に新設された「自衛隊の海兵隊」とも呼ばれる、選りすぐりの精鋭たちを集めた「西普連」を取材したもの。
長期に渡り自衛隊員に密着取材し、隊員一人一人の実像にまで迫るとともに、日本における自衛隊の存在や行く末までも克明に描き出していく。単純に「自衛隊って素晴らしいんだよ〜」的な賛辞とは違い、私たちが知ることのできる限りの「リアルな自衛隊」を丁寧に伝えてくれる。もちろん、私のような軍事オンチにもすらすらと読めるものである。
「戦争反対。自衛隊をなくせ!」なんて叫んでいるおバカな平和主義者には、ぜひとも読んでもらいたい1册。国防なくして平和な国家はあり得ない、というのが私の考えである。
次に、『日本人が勇気と自信を持つ本』。こちらは特に、朝日新聞とヒダリマキ研究者や文化人たちによって、自虐史観まみれにされた人におススメ。かなり偏った内容だとは思うけど、「日本人ってダメな民族なんだ」と思い込まされてしまった人たちには、これくらいの刺激は必要でしょ。目からウロコが落ちる1册。
吉行淳之介に関する本を読んだのは、もちろん彼のファンだったから。
私は中学・高校生時代に、吉行淳之介が書いた小説をほとんど読んでいる。いま考えると、えらくませてイヤなガキだったわけだが、当時は面白いと思って読んでいた。と言うより、未知の世界への憧れみたいな気持ちの方が強かったのだと思う。
20代に入ってからはノンフィクションしか読まなくなり、小説からは遠ざかってしまった。あんなに好きだった吉行淳之介も、二十歳以降は何冊かエッセイを読んだだけで、ほとんど読んでいない。また、自分が十代の頃、どんな気持ちで吉行淳之介の小説を読んでいたのかも、いまはもう思い出せなくなってしまった。
この『淳之介流』は、かつて吉行淳之介の担当編集者だった村松友視の、吉行淳之介にまつわる回想録みたいなもの。読み進めるうちに、次第に改めて彼の小説を読んでみたくなった。きっと十代の頃とは違った思いで読めること、間違いないだろう。
かつて傾倒した作家で、もう一度読んでみたいと思うのは、吉行淳之介と中上健次くらいか。若い頃、この二人の小説を読み耽ったお陰で、無謀にも「小説を書きたい!」なんて思わずにすんでいる。
どんなに努力を重ねても敵わない人がいる。そういう意味で、吉行淳之介と中上健次は、私の中でいまでもスゴい人である。
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