及川眠子 Diary日記風エッセイ「ムカつく私がバカなのか、それとも世間が悪いのか」
 
<< 前のページ  |  次のページ >>
2007年7月20日(金)
■36.典型的B型

 言うことがコロコロ変わるヤツ。…私のことだ。
 なんで言うことがコロコロ変わるのか。それは気分がコロコロ変わるから。そして気分次第で、深い考えもなしに発言してしまうからである。
 まず及川の行動自体、すべて思いつきから発生している。ピンと閃いたことを即実行に移そうとする人間。さらに、まわりをも巻き込む。こんなのが社長や上司だった場合、部下はほんとに大変だと思う。

 ところで…。
 私は基本的に、自分が書いたものをあまり読み返さない。詞も文章も書き終わった途端、さっさと仕舞い込み、さっさと忘れる。つまり、書きっぱなしってことだ。
 なのに、このあいだフト何を思ったのか、以前に書いたエッセイを読み返してみた。
 半年前は「トルコで音楽の仕事はもうしたくない」と書いていたのに、先日のDiaryでは「また次の仕事に取りかかっている」と書いてあった。この気分の変化に自分でもビックリ。
 本当を言えば、状況が変わってやらざるを得なくなってしまったという方が正しいのだが、でもそういう立場に置かれると、ちゃんとやる気になっている私。過去の気持ちなんて、全然忘れてしまっている。

 私が私を信用できないのは、いつもこういう部分である。もちろん、自分が発言したことなんて、これっぽっちも覚えちゃいない。言いっぱなしだ。
「眠子さん、前に言ったじゃん!」
 友人に責められること多し。
「アナタ言ったよ。覚えてない? 覚えてないね…」
 ダンナにも言われる。ごめんな、ほんとに覚えてないんだよ。

 物事には当然それなりのプロセスもあって、「気分が変わる」までの理由や葛藤もある。だけど、私はそういうことをいちいち人に説明するのが好きじゃない。しかも、決断が早いうえに、先のことしか考えていない。また、常に結果を重んじるタイプでもある。
 世の中が変わっていくのに、なんで同じ気持ちに浸っていられようか。私に言わせれば、気分がコロコロ変わる、言うこともコロコロ変わるのは、むしろ当たり前のことなのである。
 そう言えば、思い出なんて大切だと思ったことがないなぁ。だから、過去に引きずられて生きている人の気持ちが、私にはまったく理解できない。いいことも悪いことも、人生にはいろいろあって当然。その経験を生かすのが未来なのだから、と私は思うだけ。…生かせてないけどな。

 またしても、ところで…。
 私の血液型はB型である。田中角栄に長嶋茂雄、横山やすしを代表とするB型。自分勝手で、協調性がないと言われるB型である。血液型で人格なんて決して括りきれないし、また、そんなこと信用もしないけど…。
 このあいだ、同じく血液型B型の友人と話したとき、非常に共鳴しあえる部分を見つけた。
「飽きっぽいよね」

 たとえば、ホームパーティーなどを開いたとき。最初はものすごーく気を遣って、みんなにもサービスしまくるくせに、途中で飽きる。と言うか、気遣いが最後まで持続しない。
 妙に自分だけが盛り上がり、しかもその盛り上がりに納得した時点で、勝手に幕を下ろしてしまう。客を放っておいて、一人で寝ちゃったりもする。
「何か機嫌を損ねるような、マズいことをしたんだろうか…?」
 放っておかれた客の方は不安に陥る。
 しかし、そうやって逆に相手に気を遣わせるようになってしまったことにも気付きながら、いったんステージを降りてしまった限り、アンコールの拍手に応えることはない。あとはよしなに、という感じなのである。
 だから、B型は「マイペースな人間」だと言われるのだろうか。
 言うことがコロコロ変わるというのも、マイペースだから、人のことなんかおかまいなしだから、という理由で括られることが多い。

 新世紀エヴァンゲリオンのパチンコ機というのがある。あまりにもまわりが面白い面白いと言うのものだから、一度試しにと思って打ちに行ってみた。及川、基本的にギャンブルはやらない。でもやってみたら、すごく面白かった。ビギナーズラックで大当たりした、というのもあったかもしれない。
 それ以来、ほとんど毎日のようにパチンコ屋に通いつめ、エヴァンゲリオンのパチンコ機と向き合う日々。
 だけど、それは2ヶ月も経ったであろう頃に、ピタリと止まった。ほんとに、何がきっかけということもなく、ある日を境に全然行かなくなった。パチンコを極めたわけでもなく、興味がほかのものに移ったわけでもなく、ただ単に「飽きた」から。いまでは、パチンコ屋の前も素通りである。
 ハマっているときは、みんなに「パチンコ必勝法」なるものを聞きまくっていたのに、いまはパチンコの話題が出ても、つまらなそ〜な顔をする及川。
 私が訊いたものだから、そのあと一生懸命勉強してきて、熱っぽく語り教えてくれているに関わらず、目の前に置かれたワインとパスタにしか関心を示さない。…とくりゃ、勝手なヤツだと思われても仕方がない。

 でも、いつもそんな具合なのである。もしかしたら、私の体内時計は人より早く進んでいるのかもしれないなぁ。
 同じくB型の友人に聞くと、ほとんどの人が「あんたは生き急ぐ」みたいなことを言われているようだ。本人としては、べつに生き急いでいるわけではなく、ただ飽きっぽいだけなんだけどね。

 まぁ、これが典型的B型だと言うと、俺はそうじゃないと怒られてしまいそうなので、私に限って言えば…。
 飽きっぽい。言うこともやることもコロコロ変わる。もっと言えば、過去を振り返らない。つまり、反省もしない。
 目の前には道があるだけ。道があるから、どんどこ歩いて行くだけ。さらに、前しか見ていないし振り返って確かめないから、一度歩いた道をまた歩いていることに気付かない。その先には大きな落とし穴があったことも、すっかり忘れてしまっている。同じ過ちを何度でもくりかえすバカ。
 だけど、そういうのも案外楽しいと思っていられるのも、やっぱり過去を反省しないからなのである。
 ま、昨日の晩ゴハン。何を食べたかもちゃんと覚えていないしな(これはまた違う問題か…)。

<< 前のページ  |  次のページ >>
  最新情報 メール 及川眠子公式サイトHOME