及川眠子 Diary日記風エッセイ「ムカつく私がバカなのか、それとも世間が悪いのか」
 
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2007年7月6日(金)
■34.読書ノート 5月・6月

 最近ますます老眼がひどくなって、裸眼で本を読むのがつらくなってきた。いやはや、歳だなぁ…。

 私が本を読む場所は、ほとんどベッドである。仕事も雑用も一段落したあと、お風呂に入りパジャマに着替え、眠る前の数時間を読書に費やす。それ以外の場所、たとえばリビングのソファーでとか、仕事部屋の机の前で読むことはあまりない。
 また、電車の中や喫茶店でも、まず本を読まない。と言うより、本を持って出掛けることは極めて稀だ。
 とにかくベッドの上が、いちばん集中して本を読める。なので、つい読み耽ってしまい、いつのまにか朝を迎えているということも少なくない。

 私は睡眠障害で、そのせいもあって生活がひどく不規則。「横になって5秒で寝る」人や、「朝、目を醒ました瞬間から元気」な人、「眠りが深くて大地震があっても気付かない」ような人が、ほんと羨ましいったらありゃしない。
 また、眠れないまま本を読み続ける。そのことがよけいに睡眠障害を悪化させているのかもしれないなぁ…。

 2007年5月と6月に読んだ本。
1. 246/沢木耕太郎
2. 風の払暁〜満州国演義 1/船戸与一
3. 事変の夜〜満州国演義 2/船戸与一
4. 独断流「読書」必勝法/清水義範・西原理恵子
5. 裁判官の爆笑お言葉集/長嶺超輝
6. グーグーだって猫である 3/大島弓子
7. 天才柳沢教授の生活 25/山下和美
8. 偽装国家〜日本を覆う利権談合共産主義/勝谷誠彦
9. 田中宥久子の造顔マッサージ/田中宥久子
10.おいしいハンバーガーのこわい話/エリック・シュローサー
11.太りゆく人類〜肥満遺伝子と過食社会/エレン・ラベル・シェル
12.狂った裁判官/井上薫
13.柘榴のスープ/マーシャ・メヘラーン
14.被差別部落の青春/角岡伸彦
15.安ければ、それでいいのか?/山下惣一ほか
16.犬は本よりも電信柱が好き/吉野朔実
17.右翼の言い分/宮崎学
18.報道できなかった自衛隊イラク従軍記/金子貴一
19.本を読む兄、読まぬ兄/吉野朔実
20.山へ行く/萩尾望都

 5月はイスタンブールと和歌山に行ったり来たりだったので、ほとんど集中して本を読めなかった。旅行中はそれなりにやることもあるので、どうも本を持って行く気にもならないし。
 また、5月後半くらいから日本は「湿気の季節」に入る。湿度が高いと精神的にも肉体的にもやられてしまう私は、この季節はまるで病人のように過ごすのだ。
 つまり、いまはあまり「本を読むキブン」にはなっていないってことだな〜。妙に知識欲旺盛でガツガツと読む時期もあれば、暇つぶし程度にしか読みたくないときもある。

 今回読んだ中で面白かったのは、エリック・シュローサーの『おいしいハンバーガーのこわい話』。これはシュローサーが以前に出して、アメリカのみならず世界中で反響を巻き起こした『ファストフードが世界を食いつくす』の、子供版である。子供向けに書かれたものだから、当然ながら読みやすい。
 もちろん『ファストフードが〜』の方が、アメリカにファストフードが誕生した社会的風景から、精肉加工現場の衛生観念、ずさんな労働管理の実態など詳細にわたって書かれている。こちらも読みやすい。おススメである。
『ファストフードが〜』は、ほんとに衝撃的だった。私はこれを読んで以来、マクドナルドのハンバーガーもケンタッキーのフライドチキンも、一切食べなくなった。どうしても食べたくなったときには、フレッシュネス・バーガーかモス・バーガーに行くことにしている。
 たとえ同じようなものじゃんと言われようとも、国内資本のファストフード店の方がまだ安心だ。私は決してオーガニックにこだわる人間ではないけれど、あのような本を読んでも平然としていられるだけの度胸はない。それに、マックやケンタより、たとえ高かろうが、フレッシュネスやモスの方が断然美味しいしね。安いものには、安いなりの理由があるのだよ。

 また、エレン・ラベル・シェルの『太りゆく人類』も面白かった。こちらは、ファストフードがもたらす弊害に加えて、「肥満という病」をもっと科学的に検証したものである。
 それ以外では、マーシャ・メヘラーンの『柘榴のスープ』もおススメ。

 さて、7月も中旬以降、海外に行く予定である。さらに、8月中は2回和歌山に行かなければならない。おそらくそこで本を読むことはないと思う。
 本は好きだけど、読む環境も読みたいキブンも大事なのである。

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