及川眠子 Diary日記風エッセイ「ムカつく私がバカなのか、それとも世間が悪いのか」
 
<< 前のページ  |  次のページ >>
2007年2月3日(土)
■7.読書ノート 1月

 読みたい本、買う量に、読むペースが追いつかない。
  べつにたくさんの本を読まなきゃいけないような状況にないので、速読術をおぼえようという気はない(企画書のナナメ読みは得意である)。時間があるときに自分のペースで読んでいるだけである。
  しかし、一つの面白いテーマに出会うと、それに関連する本をできるだけ多く読んでみたくなる。ある書き手の作品が面白いと、その人が書いた全作品を読みたいと思う。
  ただでさえ興味が散漫なのに、次から次へと読みたい本が出てきてしまって、今じゃ小ぶりの本棚一つが「まだ読んでいない本」でいっぱいである。
  新たに本を買うのは、とりあえず手元にある本を全部読んでからにしようとも思うのだが、本屋や新聞の広告で面白そうな新刊を見つけると、やっぱり買ってしまう。
  どうしたもんか…。

 とりあえず。2007年1月に読んだ本。

1. ライオンと蜘蛛の巣/手嶋龍一
2. 千年、働いてきました - 老舗企業大国ニッポン/野村進
3. 世界を信じるためのメソッド - ぼくらの時代のメディア・リテラシー/森達也
4. 逆説のアジア史紀行/井沢元彦
5. イケダ先生の世界 - 青い目の記者が見た創価学会/ベンジャミン・フルフォード
6. 点と点が線になる日本史集中講座/井沢元彦
7. 細木数子・魔女の履歴書/溝口敦
8. インテリジェンス 武器なき戦争/手嶋龍一、佐藤優
9. ゾルゲ・引裂かれたスパイ 上/ロバート・ワイマント
10. ゾルゲ・引裂かれたスパイ 下/ロバート・ワイマント
11. 食肉の帝王 - 巨富をつかんだ男・浅田満/溝口敦
12. ウルトラ・ダラー/手嶋龍一
13. オスマン帝国 - イスラム世界の「やわらかい専制」/鈴木董
14. 個人的な愛国心/日垣隆
15. たまには、時事ネタ/斎藤美奈子
16. 大阪ハムレット 1/森下裕美
17. 大阪ハムレット 2/森下裕美
18. 打ちのめされるようなすごい本/米原万里
19. 100文字でわかる世界の宗教/一条真也
20. 美味しんぼ 96/雁屋哲、花咲アキラ
21. 美味しんぼ 97/雁屋哲、花咲アキラ
22. 響きと怒り - 事件の風景、事故の死角/佐野眞一
23. セックスボランティア/河合香織
24. 貧困の光景/曽野綾子

 

 小説はほとんど読まない。「好きな小説家」と呼べるのは、吉村昭、船戸与一、それに山崎豊子くらい。
ノンフィクション系、特に最近は犯罪・宗教・歴史モノを中心に読んでいるのだが、タイトルを書き出してみて気付く。どうしてこんなにタイトルが長いんだ? って言うか、ノンフィクション系のものには、ほとんどサブタイトルが付いているんだよなぁ。
ノンフィクション好きな人は、やはり自分の興味があるテーマで本を選んでいく。小説のように作家の名前で本を買わせるわけではない。だから、ノンフィクション系の著書には、内容を簡単に説明するサブタイトルがやはり必要なのかもね。

 ちなみに、拙著『夢の印税生活社』にも「「作詞家になって、年収を200倍にする!」という、非常に胡散臭いサブタイトルが付いている。これは私が考えたものではない。知らないあいだに編集者が付けていて、出来上がった本を見てびっくらこいてしまった。
興味がある人は読んでみてほしい。でも、決して年収は200倍にはならない。そのことだけは保証できる。

 さて、今月の「この1冊!」と呼べるのは、森下裕美『大阪ハムレット』(現在2刊まで発売中)。大阪を舞台にした、短編漫画集である。
いかにも大阪的なコテコテのキャラクターたちが織りなす、笑いあり涙ありの人情物語で、どこにもあるような話なだけに、読んでいて時折鼻の奥がツンとすることも。ただ、少女漫画のようなきれいな絵を好む人には、ちょっと受け入れづらいかもしれない。

 新刊が出ると無条件で買ってしまう、野村進と日垣隆。つい最近、新書で出版された『千年、働いてきました』と『個人的な愛国心』は、可もなく不可もなくという感じ。しかし、やはりこの二人は文章がうまいなぁ。私もこれくらいの筆力があれば、人生が変わったかもしれない。そんなことはないか。
ベストセラーになった『ウルトラ・ダラー』は、確かにとても面白かったんだけど、「えっ、この終わり方でいいの?」と思ってしまうほど、エンディングが中途半端。
とりあえず今月は、「感動した!」と言えるような著書にはめぐり会わなかった。ノロウイルスにやられて寝込み、治ったらその後は新年会と称した飲み食いに明け暮れて、あまりたくさん本を読めなかった。そのせいもあるだろうが。

 そんなことより。
いったいいつまで続けるんだ、『美味しんぼ』。すでに97刊である。究極のメニューも未だ完成せず、海原雄山との確執もそのままに、終わる気配すらない。
読み続けるのは結構しんどい。だけど、途中でやめるのは何だか悔しい。すでに、面白い面白くないの域を越え、惰性で買い続けるのみである。
そんでもって。松平健の海原雄山、はやっぱり違うよなぁ。キムタク演じるところの万俵鉄平、と同じくらいに違和感がある。テレビに向かって文句を垂れているのは私だけ?

<< 前のページ  |  次のページ >>
  最新情報 メール 及川眠子公式サイトHOME