及川眠子 Diary日記風エッセイ「ムカつく私がバカなのか、それとも世間が悪いのか」
 
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2007年1月5日(金)
■1.読書ノート

明けましておめでとうございます。

 さて、昨年末から「読書ノート」をつけ始めた及川である。
と言っても、べつに本の感想を記しているわけではない。ただ単に読んだ本のタイトルを日付とともに書いているだけ。日記を書いたり家計簿をつける習性もないので、本とその著者の名前だけを日付順に書いているのである。
なんでそんなことをしているのかと言えば、これまた単純に「同じ本を2回も3回も買わないため」。
なんで同じ本を何度も買ってしまうかなぁ。それよりも、なんで同じ本を読んだことに気付かないのかなぁ。読み終わって片付けようとしたとき、本棚に同じ本が並んでいるのを見てビックリしてしまうことがある。
及川の脳ミソはそろそろヤバくなっている。記憶力だけではもうどうにもならないので、ちゃんと読んだ本を記しておこうとなった次第である。

 そんでもって、せっかくなので(何が「せっかく」なのか自分でもよくわかっていないが)そのノートをここにも記してみよう。
とりあえず2006年12月に読んだ本。

  1. 誘惑天使/笠原陽介
  2. ああ娘/西原理恵子
  3. キミは他人に鼻毛が出ていますよと言えるか/北尾トロ
  4. A−マスコミが報道しなかったオウムの素顔/森達也
  5. 食べるな危険!/モーガン・スパーロック
  6. すぐに稼げる文章術/日垣隆
  7. 東京番外地/森達也
  8. デブの帝国/グレッグ・クライツァー
  9. あっ、買っちゃった。/松本朋子
  10. 死顔/吉村昭
  11. 芸術起業論/村上隆
  12. 熊野〜神々の大地/石橋睦美
  13. 社歌/弓狩匡純
  14. プーチニズム/アンナ・ポリトコフスカヤ
  15. ひばり館/アントニア・アルスラン
  16. 食品の裏側/安部司
  17. 兄帰る/近藤ようこ
  18. テヘランでロリータを読む/アーザル・ナフィーシー
  19. 宝の嫁/近藤ようこ
  20. 国家の罠/佐藤優
  21. 酔いがさめたら、うちへ帰ろう/鴨志田穣
  22. ワーキングプア/門倉貴史
  23. 散るぞ悲しき 硫黄島総指揮官・栗林忠道/梯久美子
  24. 絹の紐/近藤ようこ
  25. 国防/石破茂
  26. 飛びすぎる教室/清水義範・西原理恵子
  27. あしたも着物日和/近藤ようこ

 新刊・旧刊、さらには漫画も取り混ぜての27冊。ずいぶん前に買って、今頃やっと読んだ本もある。
この中で及川のおススメとしては、『ひばり館』と『テヘランでロリータを読む』と『東京番外地』てなところか。

『ひばり館』は、第一次世界大戦後にトルコで起こったとされるアルメニア人大虐殺について書かれたもの。まるで「見てきたように」鮮明な描写が胸を打つが、確かこの著者は私とほとんど同年代である。詳しくは本書では説明されていないが、おそらく祖父と叔母の記憶をもとに書いたものだろう。
ちなみに、トルコ政府はアルメニア人に対する虐殺はなかったものと公言している。(虐殺はあったと公に語ったノーベル文学賞受賞作家のオルハン・パムクは、このためにトルコ政府から国家侮辱罪で訴えられた)
虐殺はあったのか、それともなかったのかということを探るために読むよりも、むしろ虐殺とは常にこういうものだということを改めて認識させられる。

『テヘランでロリータを読む』は、イスラム革命後のイランで女性だけの読書会を開き、禁じられた小説を読むことで精神の自由を求めた、著者の回想録である。ナボコフやフィッツジェラルド、オースティン作品を読んだことがなくても、登場人物たちの「読書をする幸福感」がしみじみと伝わってくる。
『東京番外地』は、新しい視点での「東京案内書」という感じ。ほとんど森達也の心的世界なんだけど、こういう捉え方、私はきらいじゃないな。
それ以外では、もう結構前に出たものだけど、『国家の罠』と『食べるな危険!』が面白かったかなー。芸術に限らず作詞なんかもそうだけど、「定価のないもの」を売って身を立てていきたいと考えている人には『芸術起業論』は役に立つ。

 私の場合、読書のテーマが一点に集中せず、あっちもこっちも読むという感じなので、こうやって書き出してみると、僅か1ヶ月の間でも自分の興味が散漫しているのがよくわかる。
しかも、まだ1ヶ月も経っていないのに、内容さえ忘れちまっている本さえある。かなりヤバいぞ・・・。

 てなわけで、まずは年始のご挨拶代わりに。本年もどうぞよろしくお願いします。
さて。今年はどれだけ本が読めるか。

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