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タレントの梨花があるテレビ番組の中で、
「暴力は許すよ。借金も背負うよ。でも、浮気だけは絶対にダメ!」
と言っていて、彼女の価値観は相変わらず面白いなぁと思うと同時に、はて私だったら男から「これをされたら死んでも許さん」ことはいったい何だろうと、つい考え込んでしまった。
理由のある暴力なら許せるなぁ。私が一方的に悪くて、男がつい殴ってしまったというような場合。それは仕方がない。
「どんなときでも、女に暴力を振るうような男はイヤっ!」
そういう人も多いけど、私は自分の中に殴られなきゃわからないほど強情な部分があることに気付いているので、暴力を完全には否定しない。
また、ギャンブルに狂って借金をこさえ、それでもまだギャンブルを続けているようなのは困りものだけど、仕事で失敗したり家族のためのものなら、借金もある程度は我慢できる。むしろ借金を返そうと一生懸命働いている男なら、逆に好意さえ感じてしまう。
あと浮気だけど、男はどうしてもやっちゃうもんでしょう。
「彼は絶対に浮気なんてしないもんっ!」
信じていて裏切られたときの方がキツいから、なるべく期待しないようにしている。それよりも、バレないようにやってほしい。バレなきゃずっと信じていられるんだしさ。
って考えていくと、私は男にさほど要求することがないのか…。まぁどうしてもイヤなのは嘘つきくらいで、あとはあんまり重要じゃない。自分がいちばん大事だしねと結論づけようとしたところで、はたと気付いた。
私は不細工な男がきらいだ。もうこれは胸を張って言ってもいいくらい。
「暴力は許すよ。借金も背負うよ。浮気も仕方ないよ。でも、不細工な男だけは絶対にダメぇぇぇー!」
なのである。
しかしそういうふうに言うと、及川は天下無敵の美形好み、いわゆる「面食い」だと思うだろう。これが違うんだなぁ。
ちなみに、私はアル・パチーノとロバート・デ・ニーロとジョニー・デップが好きである。日本の俳優でこれ以上の好みはいないと言いきれるのは上川隆也。ずっと前は内藤剛志がめちゃくちゃ好きだった。
なっ。みんなそこそこいい男ではあるが、私が特別に面食いというわけではないでしょ?
ものすごーく面食いの女友達から、
「眠子さんはそこらへんに落ちてるような顔の男が好き」
と言われてしまうくらい、顔自体にはこだわっていないのだ。
逆に美形の男はあまり好きじゃない。かつてはモデルの男の子たちともよく遊んだりしていたが、恋に落ちることはなかった。顔だけ良くても中身がカラッポなのはつまらん。
なのに、なぜ「不細工な男はきらい」なのかというと、男はその生き様だったり信念だったりが、やはり見た目に出るからである。女のように誤魔化しはきかないのだ。そういう意味での不細工ぎらいなのであ。
背が低くてもかっこいい男だっているし、ハゲていてもステキな男はなんぼでもいる。もっと言えば顔の善し悪しなんて、いい男であるかそうじゃないかにはあまり関係ない。
その人の謙虚さや真摯な心は、ちゃんと表情に出る。スノッブではったりばっかりかましているようなヤツは、それが態度に表れて浅はかな風情を作り出す。
まぁできれば身長175センチ以上で、できればハゲやデブでなく、不潔じゃない男がいいに決まっているが、反対にその条件を満たしていても不細工な男のなんと多いこと。そして悪いけど、恋愛感情を抜きにしても、私は不細工な男とは付き合いたくない。
仕事絡みや損得勘定で、不細工な男と付き合わなくなきゃいけない場合。なるべく昼間の打ち合わせにしてもらう。夜にアルコールのある場所で会いたくないからさ。いや、どうしても夜、どうしてもバーでというときも、なるべく二人にはならない。
不細工な男とは、話の中身のなさや面白くなさも含めてのことである。なんでつまらん男と、何時間も酒を飲んでいられようか。
主婦の友人から以前、
「夜二人きりでお酒を飲みに行く男友達は10人以上いる?」
という質問をされたことがあった。この場合の男友達とは、仕事関係者ではなく、また肉体関係に陥らないという前提である。
当然いるさ。そう答えたら、激しい羨望と嫉妬が返ってきた。彼女はダンナ以外の男と、夜二人で出掛けたりしないそうだ。ダンナの方もそういう行為を許してはくれない。
でもさぁ。どうせ嫉妬するなら、「男友達がたくさんいる」ことより「いい男を友達に持っている」ってことにジェラシーを感じてほしかったな。
100人の雑魚(どうでもいい男って意味だけどさ)よりも、たった一人のいい男友達でしょ、やっぱり。
しかし。いい男もいい女と同様に、私の中でいい男である期間は短いのだ。苦労しただけ実になるときもあれば、苦労をしすぎて荒んでしまったりで、若いときから年を取ってもずーっといい男って少ないよね。
男にも旬がある。その旬をつかまえて、一緒に楽しい時間を過ごしたいと思うのである。
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