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選挙が終わって一段落したという感じだ。
予想どおり自民党の圧勝。この選挙結果で自身を得た小泉くんはぶいぶいいわせながら、むりゃくたな改革を押し進めていくのだろう。そして、マインドコントロールが解かれたときの、国民の態度が今から楽しみである。
さて。そんなお祭り騒ぎの一端を担うように、連日テレビの前で金縛り状態になっていた及川である。いざ終わってしまえば、夢のまた夢。しかし、どうしても気に障ると言うか、忘れられない発言があったので、今回はそれを記したい。
それは岐阜1区の野田聖子への刺客、佐藤ゆかりの選挙応援にデヴィ夫人が訪れた際のことである。
客寄せパンダにデヴィ夫人を使う。まぁ自民党のやりそうな人選なので、それはどうでもいいが、そのときにデヴィ夫人が聴衆を前にして吐いた言葉。
「野田さんはあんなにも子どもを産みたいと言ってるんだから、議員を引退して子づくりに専念すればいいじゃないの」
仮にも「選挙の演説」である。相手の候補者の政策を非難するならともかく、子づくりと何の関係があるんだ。
かねてより感じていたことではあるが、あのオバハンは正真正銘のバカじゃなかろうか。
「あらまぁ、お下品な方ね」
人を指してズケズケとそう言い放つ、彼女の方がよっぽど品がないとも思う。
それよりも、そんなバカの吐いた言葉に「うんうん」と頷く聴衆も聴衆である。おまえら、同じようにバカだ。
時に、子どもを持つ女は持たない・持てない女に対して、ひどく残酷なことを言う。それがわざとなのか、無意識に言っているのか。
「なぜ子どもを産まないの?」
「子どもは可愛いわよー。あなたも産めばいいのに」
ほんとによけいなお世話である。人には人それぞれの事情があるのだ。
「ここのお店のケーキ美味しいのよ。買ってきたから食べてみて」
そういう善意と同じだと思っているんだろうか。
また、子どもを持つ・持たないに対して、その理由を知りたがるというもの決して品がいいことではない。理由なんてただ「本人のため」にあればいいだけだ。
加えて、子どもを産むことは、自分の夢や仕事と引き替えにするものではない。ましてや、議員としての実績や経験とも何の関係もない。
「議員を辞めて子づくりに専念しろ」とは。
私は野田聖子の味方でも何でもないが、本当に彼女に対して失礼な発言だと思った。そればかりか、仕事をしている女や、子どもが欲しくても産めない女に対する侮辱にも近い。
この際だから言うが。
デヴィ夫人は、インドネシアの元大統領スカルノの夫人である。ただそれだけである。おミズをしていたときにスカルノに見初められ、インドネシアに嫁いだという経歴の女性である。社交界でどうたらとか言っているが、決して自分の力で得たものではない。
なぜあんなに権力を笠に着てしゃしゃり出てくるのか。また、なぜ日本のマスコミは彼女にとても気を遣うのか。私には不思議でたまらない。
知名人の嫁だけじゃなく、ただの成金や高級娼婦までも「セレブ」と呼んでチヤホヤする。そして、それに舞い踊らされる。みんなどうかしちゃってんじゃないの。
実のところ私は、子どもを持つ女が子どものない女に対して残酷な以上に、「誰々のヨメ」「誰々のカノジョ」というだけで出張ってくる女に対して、非常に冷酷である。
それはなぜかと言うと、私自身がやはり自分で道を切り開いてきた女だからである。
ゆえに、同じように自力で頑張っている人には優しくもするが、夫や恋人がただ有名だったり力があったりというだけで、自分も同じように振る舞う女を見た途端、ひどく意地悪になる。
人によってもちろん差はあるだろうけど、男の手を借りずにある程度の地位に上りつめたような女たちは、正直なところそういう女が嫌いだと思う。
でも、ヨメはなかなか気付かないんだなぁ。
「○○さんってすごく感じが悪いの」
「どうして?」
「だって、私に誰も紹介してくれないんだもん」
人様のヨメを仕事関係者にどう紹介すればいいのやら。
打ち上げやらパーティーやら人がたくさん集まるとき。その場は当然のごとく名刺交換会になる。たとえば旦那さんがそれなりの仕事をしていて、その奥さんも一緒に付いてきていた場合。人と人を紹介するのに、
「こちら、△△さんです。あ、こちらは奥様です」
となる。もしくは、△△さん自らが「うちの家内です」という紹介になるか。
でも、それはあくまで「仕事をしている旦那さん」がその場にいるときの話であって、旦那さんがいないとき、なんでわざわざ何の関わりもない、下手すると専業主婦の奥さんを紹介する必要があろうか。
ましてや打ち上げやパーティーなどでは人がごった返し、時間もたっぷりない。一人でも多くの人と話したいし、人に人を紹介する場合だって、何らかの計算や魂胆も含まれていることだって多い。
要するに、誰々のヨメを紹介しないのは、合理性でもあるのだ。ま、私の場合はたまに意地悪で紹介してやんないこともあるけどね。
自分で地位や名誉をつかんだ女がいる。いわゆる精神的にも経済的にも自立した女である。彼女たちと自分の立場を混同して、私も私もとしゃしゃり出てくる誰々のヨメたち。チヤホヤされたいと願う誰々のカノジョたち。
はっきり言おう。彼女たちは笑っているが、決してあなたを許してはいないよ。
彼女たちと同等であるごとく扱ってもらいたいのなら、自分自身が努力をして、夫や恋人からもらったものじゃない「存在」を得ることだ。
「うちはカミさんがデキた人だから」
そういって嫁を褒める男たちはたくさんいる。
だけど、勘違いしちゃいけないのは、嫁は家庭という箱の中で夫に対してエラいだけで、社会に出て威張っていいものではない。
周りがいい顔をするのは、あなたが魅力的だとか有能だからではない。あなたの夫に気を遣っているだけである。
元スカルノ大統領夫人という看板をずっと引き下げて、傍若無人に言いたいことを言いまくる。元プロ野球監督夫人もしかり。
彼女たちの言動のすべては所詮「おもしろがられ」の一つなだけで、自立した女の代表のような、たとえば細木和子の言葉の重みには敵わない。
それに気付いた方がいい。
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